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ジュナー1号&2号
性別:
非公開
自己紹介:
【2号】
殉教者。
マンガとアニメが好物。
「三次元の女には興味ありません」と強がる。
小さい子が好みであることは誇り
活動資金をどうするかが悩み


【1号】
変人。
創作、編集。
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どうも2号です。

やっとで更新できるあたりまで書けましたwww
これからは〆切決めて定期的に読んでいただけたらいいなぁとか思ってます。

一つ前はこちら↓
新ジャンル「京ンデレ」 第2筆


構成とかちょっとあれなところがあるかもしれませんが、大目に見てくださいwww
それではよろしくどうぞっ!



キーンコーン…


4時間目が終わるチャイムが鳴る。
午前の授業が終わった。
飢えた野獣どもが食堂に駆ける。
しかし俺は動かざること山の如し。

「衛慈、ご飯ー!」
そう言って祐が近づいてくる。
1年の頃からずっと俺は祐といつも一緒に昼飯を食べている。
便所飯は俺には無縁だ。

ちなみにすずは俺の隣の席で他の女子と食べている。
ちょ、同じ中身だってのバレんだろうが…。
なるべく周りから見えないように弁当を持ち上げる。
もちろん同じ弁当箱なんてことはしない。

「衛慈、数学の宿題やった?」
コンビニのパンを食べながら祐が聞いてくる。
「あぁ、次の時間だっけ…一応な」
「よかった~、実はやってなくてさぁ」
こいつ…また徹夜でゲームしてたな。
見せてもらえるのが当然のような顔してやがる。

「見せるなんて一言も言ってないんだが」
これじゃ俺はこいつに見せるために宿題したようなもんだ。
それはちょっと…腑に落ちない。

「えぇ~、いいじゃんか見せてよぉ」
祐が駄々をこね始める。
「少しは考えてから救援要請しろ…何のための宿題なんだよ」
「え~と、やってこない生徒に指導と称して公然と体罰を加えるため?」
…だめだこいつ。
思想が破綻している。

「甘んじて体罰を受けろ」
「お願いだよぅ~、見せてってばぁ!」
「だーめだ」
「…どうしても、ダメ?」
「左様」
泣きそうな顔しても俺は騙されんぞ。
俺は騙されんぞ…
騙されんぞ…

俺は自分の鞄から数学のノートを取り出す。
「授業始まるまでには写し終われよ」
「へへへ~、ありがとう☆」
「今回だけだぞ」
「それもう何回も聞いたよ。相変わらず甘いねぇ」


俺が観念するのを読んでいた…だと?
バカのくせに…
こういう種族は勉強とは違うところで頭が回るから厄介だ。


キーンコーン…


やっと今日の授業が終わった。
さて帰って久しぶりにゲームでもするか…
そう思っていた矢先に、
「藤原ぁ、ちょっといいか?」
ドアの前でハル先生に引き留められてしまった。

「何か用ですか?」
大した用事でもないなら当然断る所存だ。
俺は忙しい身であるのだ。

「いやぁちょっとな…まぁとりあえず一緒に来てくれ」

新学期早々指導か?
俺、何かしたっけ?

「…わかりました。どこに行けばいいですか?」
「演習室1に来ておくれ」
自分の行動を省みつつ先生と一緒に演習室に向かう。


演習室には誰もいなかった。
その代わり机の上には…紙の束が大量に並べられていた。

「えっと…これは何ですか?」
恐る恐る聞いてみる。
嫌な予感がした。

「一年生の授業で使う資料」
「それはわかるんですが、何でこんなに多いんですか?」
「一年生の分だからな」
なるほど。だからこんなに多いんだなと。
確かに去年もこんな感じのプリント集渡されたな。

「というわけで、製本手伝ってくれ藤原」
「…何で俺なんですか?」
「長い付き合いだろ?」
「まだ1年ですよ」
「カタイこと言うなって、俺も手伝うからさ」
「主体は先生ですよ」
相変わらずの雰囲気に呑まれてしまう。

しかし先生一人でやるのは大変なので渋々手伝うことにした。
一年生の分って…300部以上じゃねーか!!
それを2人で作るって…無謀だろ常識的に考えて。
こりゃ帰るのだいぶ遅くなるな…
俺は本日何度目かの観念をし、工場の作業員のような速さで紙を留めていく。
しかし留めるときは開きやすい位置を考える。
やるときはちゃんとしないと気が済まない。


「こいつで…終わりだっ!」
最後の資料をホチキスで留めつつ、先生が叫ぶ。
ネタくさいのはスルーしよう。
「そうですね…まぁ1部あたりの枚数が少ないのだけは救いでした」
実際思ったよりは時間がかからなかった。
時計は午後6時を指している。
外を見るともう薄暗いが。


「さてと…やることはもう終わりですか?」
完成した資料を職員室の先生の机に運び、尋ねる。
これ以上仕事が増えるのはごめんだ…
だが、俺でもできることがあるなら手伝わせてもらう。
「あぁ、今日はもうないよ。助かった、ありがとな」
「いえいえ、長い付き合いですから」
「まだ一年だろ」
さっきと同じやり取りを繰り返す。

「それじゃあ俺は帰りますね」
職員室というものは生徒としては居心地の悪いところだ。
なんというか…呼び出されて怒られるまでの緊張感が常にある気がする。
別に悪いことしてないんだが。
「おぉ、気をつけて帰れな~」
「了解でーす。では先生また明日」
「あいよ~また明日なぁ」
そう言って俺は職員室を後にした。

「…図書室にでも顔出してくるか」
俺は鞄を取りに教室に戻り、その足で図書室に向かった。


図書室に入ると、多くの生徒が勉強をしていた。
そのため放課後の図書室はいつも静寂に包まれている。
勉強している生徒の多くはおそらく3年生だろう。
ちょっと空気が刺々しく感じるのは俺だけではないはずだ。
さてあいつは…いたいた。定位置である受付のところに座っている。

「あ、衛慈」
探していた相手…すずも俺に気づいてくれたようだ。
「まだ学校にいたんだ。姿が見えないから先帰っちゃったかと思った」
「あぁ、ハル先生に呼び出されちまってな…」
「何?何か悪いことでもしたの?」
「いや、雑用に使われた」
「相変わらずだね、ハル先生は」
すずが呆れたように呟く。
そう。ハル先生が俺にあんなことを頼むのは今日が初めてではない。
1年のころから続いている。
いつもは祐も付き合わされるが。
「まぁ慣れたな…すず、何時ごろまでいる?」
「う~ん、もうすぐかなぁ」
「そっか。んじゃ終わるまで適当に本読んで待ってるわ」
「そんなぁ、悪いよ。先帰っててもいいよ?」
「いいって。早く帰る用事もないし。あ、何か都合悪いか?」
「ううん、じゃぁ待っててね」
「あぁ。終わったら声掛けてくれ」
「うん。じゃぁまた後で」
そう言われ、俺は暇つぶしのために本棚に向かう。

学校の図書室には意外とおかしな本がたまにある。
それを発掘し、光を浴びさせるのが面白い。
本は必要としている誰かに読まれるためにあるものだからな。
たとえそれがどんな内容の本でも。

今日は、
「空想と現実の相似と乖離」
というタイトルに惹かれてしまった。
内容は…
フィクションとノンフィクションの似ている点と違う点を事例を挙げて比較…そんな感じだった。
しかし比較してどうするんだ…
まぁ二次元に生きるものとして興味深い内容だった。

「終わったよ~帰ろう☆」
帰る用意をしたすずが声を掛けてきた。
結構夢中になって読んでいたようだ。
また来たときでも続き読むかな…


さすがに7時前になると外はもう暗かった。
4月の夜はまだ肌寒い。
俺たちはそれほど長くない家路を歩く。
大して実のない話をしていると、もう家が見えてきた。

「それじゃぁ、また明日な」
「あ、うん。じゃぁまた…」
そうすずが言いかけたところで会話が途切れた。
よく見るとすずは俺の家のほうを凝視している。
「どうかしたか?」
すずの様子がなぜかおかしい。
「ね、ねぇ…衛慈の家…明かり点いてない?」
そんな馬鹿な。
いつも戸締りはしっかりして家を出てるはず。
今朝だってちゃんと戸締りしたし…そもそも必要な時以外は窓を開けない。
今は俺しか住んでいないのだから。
しかし…すずの見たものは事実だった。
俺の目にも家の中から明かりが漏れているのが見えた。
「ちょ、ちょっと見てくるわ」
自分でも取り乱しているのがわかった。

俺は恐る恐る家に入る。
ここホントに俺ん家だよな?
見慣れた家のはずなのになぜか不安になってきた。
どうやら明かりが点いてるのは2階にある俺の部屋らしい。
朝は部屋の電気は点けないんだけどな…
誰もいないはずの他の部屋でさえ、何かが潜んでいる気がしてならない。
今の心境はまさに疑心暗鬼そのものだ。
階段を上り、部屋の前まで来てはみたものの、不思議と人の気配がない。
だがこの油断は死を招く。ひょっとすると気配を消している手練かもしれん。
開けたらいきなり刺されるとか…あり得るかもわからんぞ。
しかしここで止まっていても埒が明かない。
覚悟を決め、俺は一気に突入を試みたっ!


ガチャッ!


「手を上げろぉおおおお!!!!」
気が動転しておかしなことを叫んでしまった。


ドアの向こうでは…
紫色の光が部屋を包んでいた。
「おわっ!!」
その光の眩しさに、俺は思わず目を閉じてしまった。
まずい!
これでは攻撃を避けることも防ぐことも能わん!!
しかし俺には心の眼…もしくは第三の眼がっ!デコら辺に!
落ち着け俺。
そんな特殊な設定あるわけない。

静かに目を開いていく。
よく見るとそれほど眩しくもなく、むしろとても美しい光だった。
光は次第に中心へと収束していき、何かを象っていった。
これは…人だろうか?
やがて光は一つに収束され、俺の部屋は明かりのない闇に包まれた。
そこに残されたものは…


静寂と、着物を着た小さな女の子だった。



第3筆 終わり
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